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    【地獄】トルコリラ10年積立、“金利より為替損”で全ロスww
    検証

    【地獄】トルコリラ10年積立、“金利より為替損”で全ロスww

    「高金利なら勝てる」は幻想?——10年の積立を為替変動スワップ(金利)に分解し、どの条件で“金利<為替損”が起こるのかをロジカルに可視化します。

    公開日: 2025-11-05 / カテゴリ: 高金利通貨・積立投資・為替リスク
    目次
    1. 前提とシミュレーション条件
    2. 結果サマリー:なぜ“全ロス”に見えるのか
    3. 分解分析:為替・金利・タイミング
    4. ケース別:勝てる/負ける境界線
    5. 回避策:地雷を踏まない3ステップ
    6. よくある質問
    7. まとめ

    1. 前提とシミュレーション条件

    注意:本記事は教育目的のモデル計算です。実際のスワップポイントは証券会社・時期で大きく変動し、税・手数料・スプレッド・ロールオーバー条件も異なります。実運用の成績を保証するものではありません。

    想定パラメータ(モデル)

    • 積立期間:10年(120ヶ月)
    • 毎月の積立額:1万円(円→TRYの定額購入)
    • スワップ(年率換算):可変レンジで5%〜40%を感度分析
    • 為替:TRY/JPYが緩やかな下落/急落/横ばいの3シナリオ
    • コスト:往復スプレッド+手数料を簡易的に年率0.5%相当で控除
    • 税:簡易モデルでは控除せず、参考値として別途言及

    評価は「期末の円換算時価 −(拠出総額)=損益」で算出し、同時に金利寄与為替寄与を分離します。

    期間
    10年
    拠出総額
    120万円
    評価方法
    円換算・寄与分解
    損益の分解イメージ(為替寄与と金利寄与)
    図:損益=金利寄与 − 為替寄与 − コスト(概念図)

    2. 結果サマリー:なぜ“全ロス”に見えるのか

    結論(ショート):長期でTRY/JPYが桁違いの下落を続けると、金利(スワップ)で積み上がるリターンを為替損が飲み込むため、グラフ上は“金利より為替損”により実質的な大幅損が発生します。

    地獄パターンの条件例

    • 年率▲20〜30%級の通貨安が複数年継続
    • 下落トレンド中に定額で機械的に買い増し(ナンピン)
    • スワップは高いが、元本棄損の速度>金利の積み上がり

    この状態だと「金利で増えているはずなのに、円換算すると資産が減る」という体感ギャップが生まれ、“全ロス”に近い心理的ダメージになります。

    3. 分解分析:為替・金利・タイミング

    ① 為替寄与(ネガティブ)

    高インフレ・高金利は通貨価値の下落と表裏一体。名目金利が高くても、実質金利がマイナスなら通貨は弱くなりがちです。

    ② 金利寄与(ポジティブ)

    スワップはポジティブキャリーを生むが、ボラティリティが高い通貨では為替の一撃で帳消しになりやすい。

    ③ タイミング(ドルコストの罠)

    定額積立は平均取得単価を下げる一方、長期の右肩下がりトレンドでは“安くなり続ける資産を買い足し続ける”行為になり、効果が出にくい。

    式のイメージ:最終損益 ≒ Σ(スワップ) − Σ(為替下落分) − コスト。ここで Σ(為替下落分) が大きいと全てを呑み込みます。

    4. ケース別:勝てる/負ける境界線

    ◎ 生存ライン

    • 通貨下落が年率▲5〜10%程度に収まる
    • スワップのネット利回りが年率+15%超で安定
    • 急落後の反発局面で買付強化(裁量)

    △ ギリギリライン

    • 下落が年率▲10〜15%でスワップと拮抗
    • ボラが高く、一時含み損が長期化
    • 税・コストを入れると実質トントン

    × 地獄ライン

    • 下落が年率▲20%超で複数年
    • スワップ<為替下落で実質マイナス
    • 反発不足のまま時間切れ

    ※ 実際の水準は時期・業者・建玉条件で大きく変わります。あくまでモデルの境界イメージ。

    5. 回避策:地雷を踏まない3ステップ

    1. シグナル連動型の買付に切替:長期下落トレンド中は買付を抑制し、移動平均の上抜け/ドローダウン回復などの簡易条件で再開。
    2. 通貨分散:メキシコペソや米ドルなどと組み合わせ、単一通貨の下落を希釈。
    3. 出口の設計:目標リターンや最大許容ドローダウンを数値で事前定義し、反発局面で部分利確。
    テンプレ配布案:「金利寄与 vs 為替寄与」セルを自動分解するシートを使えば、いつ買って・いつ止めるかの判断が数字で見えます。

    6. よくある質問

    Q1. スワップが高ければ最終的に勝てますか?

    いいえ。通貨安が続けば金利より為替損が大きくなることは普通に起こります。

    Q2. 10年も積み立てれば平均化で救われる?

    トレンド次第。右肩下がりが続く資産は、ドルコストでも救われないケースがあります。

    Q3. いつ買えば良い?

    “ずっと買う”より、反発確認後に段階的に入る方が期待値が改善しやすいです。

    7. まとめ:高金利=安全ではない

    • 金利の積み上がりより為替の下落が速いと、体感は“全ロス”。
    • 定額積立はトレンド無視のため、右肩下がり資産では不利。
    • 買付シグナル+分散+出口設計で“地獄パターン”を回避。
    ※本記事は投資助言ではありません。最終判断はご自身の責任でお願いします。

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    ※本記事は一般的な情報提供です。個別銘柄・通貨の推奨ではありません。実際の金利・為替・税制は口座・時期で異なります。

    目次
    結論サマリなぜ“−30%”が起きるのか数字で見るカラクリヘッジ有無での選択肢ありがち失敗3分チェックQ&A

    結論サマリ

    ✅ 覚えておくこと

    • 金利で+20%でも、通貨が−40%ならトータル大幅マイナスに。
    • 高金利通貨はインフレ・経常赤字・政策の不確実性で減価が常態化しやすい。
    • 勝つには為替ヘッジ投資期間の短縮配分を小さくが基本。

    ⚠️ 注意ポイント

    • 「年利×年数」で単純積み上げするのはNG(複利&為替が絡む)。
    • 「スワップが大きい=安全」ではない。流動性リスク・スプレッドにも注意。

    なぜ“−30%”が起きるのか

    メカニズム

    円ベース投資では、現地金利のプラス通貨のマイナスが相殺し合います。高インフレ国の通貨は購買力平価の観点からも長期的に下落圧力がかかりやすく、金利差>為替下落を継続して上回るのは困難になりがち。

    数字で見るカラクリ(ざっくり感覚)

    条件金利の効果為替の効果合計の目安
    年利+20% ×1年/通貨−25%約+20%約−25%約−5%
    年利+20% ×2年(単純化)/通貨−40%約+44%(複利近似)約−40%約+4%(手数料・税で消える可能性)
    年利+20% ×2年/通貨−55%約+44%約−55%約−11%
    “利回り20%なのに−30%”例+20%−50%約−30%

    ※上表は概算イメージ。実値はタイミング・スプレッド・税・取引コストでブレます。

    ヘッジ有無での選択肢

    ヘッジあり(為替影響を抑える)

    • メリット:円ベースの価格変動を小さくできる
    • デメリット:ヘッジコストが発生(高金利通貨では重くなりがち)
    • 向く人:金利だけを取りにいきたい短期〜中期

    ヘッジなし(為替を背負う)

    • メリット:ヘッジ費用が不要
    • デメリット:通貨下落で元本大幅毀損のリスク
    • 向く人:通貨反発のタイミングを読める玄人(難度高)

    ありがち失敗と回避策

    ❌ よくある失敗

    • 利回りだけ見て全力集中
    • 短期の反発で「いける」と思いナンピン
    • スプレッドや為替手数料を軽視

    ✅ 回避テンプレ

    • 配分は総資産のサテライト(例:0〜5%)
    • 入るなら損切りルール期間上限を先に決める
    • ヘッジ可否とコストを先に試算(紙に書く)

    3分チェック(コピペ用)

    • □ 期待利回りと通貨の下落率、どっちが大きい?
    • □ 為替ヘッジの可否・コストを把握した?
    • □ スプレッド・ロールオーバーコストを確認した?
    • □ 資産配分でサテライト枠に収めた?
    • □ “撤退ルール(価格・期間)”を書いた?

    Q&A

    Q. 高金利通貨は長期で勝てる?

    A. 通貨下落とヘッジコストが壁。長期のメイン資産には不向きと考えるのが無難。

    Q. 短期勝負なら?

    A. 指標・イベントドリブン+損切り徹底。ポジションサイズを小さく、期間を短く。

    Q. 代替案は?

    A. 高金利なら他国通貨や債券ETFの分散、成長テーマなら株式インデックスをコアにする方が再現性が高いことが多いです。

    ※実取引では税制・手数料・約定・流動性の影響を必ず確認してください。

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