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    分散投資

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    敗者のゲーム[原著第8版] (日本経済新聞出版)
    チャールズ・エリス
    日経BP
    2022-01-01

    【地獄】“新興国ETF信者”が大暴落で全滅ww→原因はこの3兄弟だった

    【地獄】“新興国ETF信者”が大暴落で全滅ww→原因はこの3兄弟だった

    「人口ボーナスで右肩上がり」——そんな期待を一瞬でへし折るのが、新興国ETFのリスク3兄弟。この3つは単独でも痛いのに、同時発動で致命傷になります。本稿は“やられないための設計図”を実務寄りにまとめました。

    まず結論(3行)

    • 為替ショックが一撃で株価上昇を相殺(円/ドルの往復も地味に効く)
    • 政策・ガバナンスの一声で指数ごと評価割れ(規制・税制・国営色)
    • 流動性&指数の歪みで「上がるときだけ置いていかれ、下がるときはフル被弾」

    リスク3兄弟の正体と“刺さる瞬間”

    ① 為替(ドル高サイクル)が全部持っていく

    米金利上昇→海外資金が米国へ回帰→新興国通貨売り→現地株安+円建て評価も下落の二重苦
    例:現地株+15%でも通貨-20%なら、円建ては-5%

    円建てリターン ≒ 現地株式リターン + 通貨リターン
    株が勝っても通貨に負けると総合で沈む。

    ② 政策・ガバナンス(ルール変更の一撃)

    資本規制、特定セクターへの規制強化、突然の増税、国営企業の優先など、ルールが変わるとバリュエーションは一段切り下がる。決算より“お達し”が強い世界では、ファンダだけ見ても守れない。

    ③ 流動性&指数の歪み(「指数=分散」の誤解)

    人気大型国や国営・コモディティ企業に偏重しやすいのが新興国指数。出来高が薄い市場では売りが売りを呼び、下げの速度>上げの速度になりがち。結果、上振れは限定・下振れは深くなる。

    “信者がやられる”典型パターン

    • ✅ 「人口が増える=株が上がる」と短絡し、通貨・政策をノーカウント
    • ✅ バリュエーションの“見かけの割安”に惚れて、構造リスクを無視
    • ✅ 「分散だから安心」と指数の中身(国・セクター集中)を見ない
    • ✅ 円→ドル→現地通貨と二重三重の為替コストで目減り
    • ✅ リバウンド待ちで損切り不能、機会損失を拡大

    小さく勝つ設計:実務ロードマップ

    STEP1|“通貨別に”目的を分ける

    • 為替は為替で管理(ドルMMFや為替ヘッジの可否を先に決める)
    • 株式リスクと通貨リスクを同時に抱えない:ノーヘッジは上限比率を設定

    STEP2|指数の中身を点検

    • 国別・セクター別の上位10銘柄と、その国営/民営比率
    • 中国/金融/資源の偏重度を数値で把握
    • 「除外型」「上限キャップ型」「クオリティフィルター型」の検討

    STEP3|入退場ルールを先に文章化

    • 価格(○%下落/上昇)、時間(○か月)、イベント(選挙・利上げ停止)で機械的に判定
    • 買いは段階分割、売りも段階利確/損切りで感情を外す

    STEP4|代替の組み合わせ

    • 新興国コアはクオリティ因子/配当寄り、サテライトでテーマ国
    • 先進国(米除く)やフロンティアとの相関分散

    ざっくり感覚:為替と指数歪みのWパンチ

    前提:現地株+10%、通貨-15%、指数歪みで上位セクターが-5%分効く場合。

    円建て ≒ +10% − 15% − 5% = -10%
    「現地は上がったのに、なぜか自分の評価額は減る」——これが3兄弟の合体技

    銘柄(ETF)選びの基準メモ

    • ✔ 目論見書で国別・セクター配分の上限や除外ルールを確認
    • 経費率(乖離の源)とトラッキングエラーの実績
    • 出来高/スプレッド(売買コスト)
    • 配当課税・源泉地と二重課税の取り扱い
    • ✔ 可能ならヘッジ有無の選択肢を用意

    チェックリスト(保存版)

    • □ 為替想定:ドル高局面の下振れ幅を先に置いたか?
    • □ 政策イベント:選挙・規制強化・増税の日付を把握したか?
    • □ 指数中身:上位10銘柄の国営/資源/金融偏重を見たか?
    • □ ルール:価格・時間・イベントの撤退条件を書面化したか?
    • □ 配分:新興国はコア20%以内+サテライト5~10%など上限を決めたか?

    まとめ

    新興国ETF=“成長”ではなく“条件付きの成長”。
    為替・政策・流動性の3兄弟を先に飼い慣らす人だけが、上振れを残せる。指数名より中身、期待よりルール。これで全滅コースは避けられます。

    ※本記事は一般的な情報であり、投資助言ではありません。最終判断は自己責任で。

    わが投資術 市場は誰に微笑むか
    清原 達郎
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    【衝撃】S&P500 vs NASDAQ、“AIバブル崩壊後”の勝者が意外すぎるww

    【衝撃】S&P500 vs NASDAQ、“AIバブル崩壊後”の勝者が意外すぎるww

    AI相場で伸びたテック大型の調整後、次の数年で本当に強い指数はどっち? 構成・利益ドライバー・金利感応度・分散度を徹底分解します。

    公開日:2025-11-05|カテゴリ:米国株・指数比較・AIテーマ
    目次
    1. 前提:なぜ“AI後”で見直すのか
    2. 構成の違い:集中のNASDAQ、分散のS&P500
    3. 収益構造:AI依存度と非テックの稼ぐ力
    4. バリュエーション&金利耐性
    5. シナリオ別の勝者
    6. 実務プレイブック(ポート例)
    7. FAQ
    8. まとめ

    1. 前提:なぜ“AI後”で見直すのか

    AIサイクルでは、少数の巨大テックが指数を牽引し、収益・期待ともに偏りが生まれました。熱狂の反動(期待の正常化・設備投資の消化・在庫調整)が進むと、「幅広い稼ぎ手」を含む指数が相対優位になる可能性があります。

    テーマ偏重リスク
    (NASDAQ)
    セクター分散
    (S&P500)
    金利感応度
    やや高
    (グロース比率次第)
    本記事は教育目的の概説です。過去データに基づく一般論であり、将来の成果を保証しません。投資判断は自己責任でお願いします。

    2. 構成の違い:集中のNASDAQ、分散のS&P500

    NASDAQ(主にNASDAQ 100を念頭)

    • IT・コミュニケーション・一般消費に集中。
    • 大型プラットフォーマーのウェイトが高く、AI関連の比率が大きい
    • 収益のグローバル依存度が高く、ドル高・規制リスクの影響を受けやすい。

    S&P500

    • ヘルスケア・金融・資本財・生活必需品・エネルギーなどを幅広く包含。
    • テック偏重を非テックの稼ぎ手が緩和し、ディフェンシブ度が相対的に高い
    • セクター循環に乗りやすく、相場の主役交代に強い。

    3. 収益構造:AI依存度と“非テックの底力”

    AIサイクル後は、インフラ需要・企業の効率化投資・電力/半導体供給の平準化が続く一方、プラットフォームの成長率は正常化しやすい。ここで効いてくるのが、S&P500に多い非テックの利益耐性です。

    • ヘルスケア:規制と人口動態に支えられ、景気感応度が低め。
    • 生活必需品:価格転嫁力でインフレ局面に強い
    • エネルギー・資本財:AIインフラ(データセンター/送電)や再エネ投資の波及で恩恵。
    ポイント:AIそのものだけでなく、AIを使う側・支える側の利益成長が指数全体に広がるかがカギ。

    4. バリュエーション&金利耐性

    • NASDAQ:成長期待を織り込みやすく、金利上昇時の逆風が大きい。期待剥落時はPER圧縮の影響が顕著。
    • S&P500:バリュー・クオリティ・ディフェンシブの混成で、金利変動に分散耐性。配当寄与も安定しやすい。
    注意:高金利の長期化や景気減速が強まると、期待の高いセグメントからの調整圧力が先に出やすいです。

    5. シナリオ別:勝者が“入れ替わる”条件

    シナリオA:AI投資の第2波(需要再加速)

    • 半導体・クラウド需要が再加速、プラットフォームの成長率が再上振れ。
    • NASDAQ優位。ただしバリュエーションと金利次第でボラ高。

    シナリオB:期待の正常化+金利高止まり

    • 成長率は堅調だが、倍率は落ち着く。
    • S&P500優位。非テックの利益耐性と配当で総合点が高い。

    シナリオC:景気減速・設備投資の一服

    • CAPEX鈍化と在庫調整が長引く。
    • S&P500優位。生活必需品・ヘルスケアの下支え。

    シナリオD:金利低下+リスクオン

    • ディスカウント率低下でグロース再評価。
    • NASDAQ優位だが、バリューの巻き返しも同時進行。

    結論(中立シナリオ):“AIバブル崩壊後”の平常運転では、広い稼ぎ手を含むS&P500が相対的に有利になりやすい。一方で、AI第2波や金利低下ではNASDAQの再加速も十分あり得ます。

    6. 実務プレイブック(積立・リバランス例)

    1. コア&サテライト:コアをS&P500、サテライトでNASDAQを上乗せ(例:コア70% / サテライト30%)。
    2. ルール化:相対PERや直近リターンスプレッドが一定以上拡大したら、自動でリバランス
    3. 金利シグナル:10年債利回りの方向でサテライト比率を微調整。
    4. 分散補強:ヘルスケア・生活必需品ETFを10〜20%以内で併用し、期待剥落の揺り戻しに備える。
    メモ:指数単体での“勝ち負け”に賭けず、ルール×分散×時間で期待値を積み上げるのが王道。

    7. FAQ

    Q. いま全部NASDAQに寄せるのはアリ?

    短期のテーマ相場を狙うなら戦略としてアリ。ただし金利・規制・期待剥落の3点セットのボラは覚悟。長期の基礎体力はS&P500が安定。

    Q. S&P500はテックが弱っても大丈夫?

    非テックの利益寄与が厚く、循環で主役が交代しても指数全体の鈍化が緩やかになりやすいです。

    Q. 積立はどちらが良い?

    積立ならコアS&P500+サテライトNASDAQの組み合わせが無難。相場局面に応じてサテライト比率を機械的に調整しましょう。

    8. まとめ:意外な勝者は“分散力”

    • AI後の平常運転では、分散が効くS&P500の総合点が高い。
    • 金利低下やAI第2波ならNASDAQが再浮上。
    • “指数の一本勝負”より、コア&サテライト+リバランスで勝ち筋を太く。
    ※本記事は特定商品の推奨ではありません。手数料・税制・為替リスクを確認のうえ、ご自身でご判断ください。

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    【衝撃】10年後の勝者、“AIでも高配当でもない”意外なカテゴリw

    結論からいきます。10年スパンで「最強」候補は“配当利回りの高さ”ではなく「配当成長」×「クオリティ(品質)」の掛け合わせ。すなわち、Dividend Growth(配当成長)+Qualityという“地味だけど負けにくい”カテゴリです。

    一言まとめ
    ・AI=伸びるがボラ大&循環色が強い/高配当=インカムは太いが成長の頭打ちが課題/全世界=分散は神だが“平均点”に収れん。
    → 10年視点で最も“勝ち筋”が多いのは、安定的に稼ぎ、赤字に落ちにくく、配当を増やし続ける企業群

    なぜ“配当成長×クオリティ”が勝ちやすいのか?「5つのドライバー」

    1. 複利のエンジンが別次元:配当を“増やせる企業”は売上・FCF・ROICの伸びが背景。増配で再投資→基礎体力が年々強化。
    2. 下落相場での“壊れにくさ”:クオリティ銘柄は財務が堅く、景気後退でも赤字に陥りにくい。最大ドローダウンが小さく、回復も速い。
    3. 利上げ/利下げの両面待ち:金利高→割引率逆風でもキャッシュ創出力が緩衝材。金利低下局面ではバリュエーション拡大の恩恵。
    4. “高配当の罠”回避:利回りだけで選ぶと構造不況・減配ドミノに巻き込まれがち。配当成長は「増やせる実力」をフィルタ。
    5. AIの“使い手”を広く拾える:AIそのものではなく、AIを活用して生産性を高める成熟企業(ソフト・工業・ヘルスケア等)を網羅。
    PR 株の羅針盤 ─ 市況と戦略を“地図”で読む
    ※投資判断はご自身で。広告リンクです。

    比較:AI銘柄/高配当/全世界インデックスの“構造的な弱点”

    AI銘柄(ピュアグロース)

    • 勝つとデカいが、期待プレミアムの剥落=ボラ拡大。
    • サプライチェーン依存・競争激化・規制リスクで循環色が強い。
    • 10年で“握力試される局面”が複数回到来しやすい。

    高配当(高利回りスクリーニング)

    • 配当維持が最優先になり、成長投資が後手に回るケース。
    • セクター偏り(金融・エネルギー・通信等)で相場局面に左右。
    • 利回り上昇=株価下落の裏返し、という“罠”に注意。

    全世界インデックス

    • 国・通貨・セクターを薄く広く取る“平均点”。
    • 悪くはないが、勝ち筋の“因子プレミアム”は薄まる。

    “意外な勝者”の中身:配当成長×クオリティの具体像

    イメージに近いのは、米国で言えば配当成長系ETF(例:VIG系)クオリティ因子ETF(例:QUAL系)、海外分散ならグローバル配当成長(例:VIGI系の思想)。いずれも「長期にわたり増配を続ける」「収益の質が高い」「過度な負債に頼らない」企業で構成されます。

    コアの選定基準イメージ
    ・10年以上の連続増配、もしくは安定増配の実績
    ・高ROIC/高FCFマージン/低ネットデット
    ・会計の質(棚卸資産・売上債権の健全性)
    ・株主還元方針が“景気循環でブレにくい”企業文化

    10年スパンの“勝ち方”:実務フレーム

    1. コア=配当成長×クオリティ(50〜70%):世界/米国中心。ベンチマークは広く、ただし銘柄は厳選系。
    2. サテライト①=AIの“使い手”(10〜20%):半導体・クラウド・産業ソフト・医療DXなど、AI恩恵の実需側。
    3. サテライト②=全世界の“取りこぼし”埋め(10〜20%):新興国クオリティや先進国中小型の良質株でリスク分散。
    4. キャッシュマネジメント:暴落時の買付弾として短期債・MMFを5〜10%確保。

    想定シナリオ別の耐性

    ① 高金利長期化

    “利回りの見劣り”でグロースに逆風だが、配当成長×品質はキャッシュ創出で踏ん張りやすい。バリュ寄りの色も出せる。

    ② 低金利回帰

    ディスカウント率低下によるバリュエーション拡大+連続増配の再評価。二重の追い風。

    ③ 景気後退

    最大ドローダウンが相対的に小さく、配当継続・自社株買いで下支え。復帰が早い傾向。

    よくある質問(Q&A)

    Q1. 「高配当」と「配当成長」は何が違う?

    A. 高配当=“今の利回りの高さ”。配当成長=“増やし続ける力”。短期の配当額より、10年後の総還元力で勝ちやすいのは後者。

    Q2. 具体的な銘柄・ETF名は?

    A. 代表例としては米国配当成長系(例:VIGの思想)、クオリティ因子(例:QUALの思想)、海外配当成長(例:VIGIの思想)など。手数料・銘柄規模・構成規則は各自で要確認。

    Q3. それでもAI集中が魅力的…

    A. サテライトでOK。コアを「配当成長×品質」にして、AIはテーマ分として10〜20%に抑えると“生存率”が跳ね上がります。

    まとめ:10年後の勝者は、派手さより「増やし続ける地力」。AIでも高配当でもない——配当成長×クオリティが“負けにくく勝ちやすい”。実装はコアに据え、AIや全世界で周辺を固めるのが現実解です。

    さらに具体的な“買い方・積立比率・入替えルール”は、株の羅針盤でも学べます。

    ※本記事は情報提供を目的としたもので、特定銘柄の推奨ではありません。投資は自己責任でお願いいたします。市場・税制・商品の仕様は将来変更される可能性があります。

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    【地獄】金積立勢、“このタイミング買い”で全員爆死ww

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    「金は守りの資産だから負けにくい」──その油断こそが最大の敵。実は“タイミング買い”をやった瞬間に勝率が崩れるのが金(ゴールド)です。値動きが緩やかに見えるからこそ、イベントに釣られた一括買い円安ピークでの追い買いで、長期の優位性を自ら手放してしまう。この記事は、金積立でやりがちなNG行動を一掃し、今日から使える“損しない型”を渡します。

    1. なぜ“タイミング買い”は爆死しやすいのか

    • ニュースは“事後”に出る:地政学・金融不安のヘッドライン後は既に価格へ織り込み済みになりやすい。
    • ボラが小さく戻りが遅い:株のように急回復せず、高値づかみの回復待ちが長期化する。
    • 円ベース二重リスク金ドル価格 × 為替(USD/JPY)。円安ピークで買うとダブルで逆風。

    結論:金は“買うタイミングの当てゲー”ではなく、積立ルールの継続で勝率を作る資産。

    2. 金積立で“損する人”のNG行動7つ

    1. ヘッドライン全力買い(戦争・銀行破綻・FRB発言直後など)
    2. 円安ピークで追い買い:ドル高円安の二重高で割高に。
    3. スポット一括に偏る:平均取得単価を歪め、含み損放置に。
    4. 高コストの購入コーススプレッド・保管料・為替手数料の合算を見ずに選ぶ。
    5. 売却手数料を見落とし買いは安いのに売りが高いで実質コスト増。
    6. 目標比率なし:株が上がると金比率が痩せ、暴落時に“守り”が機能しない。
    7. 税制の勘違い:換金の課税区分・損益通算不可を理解せず“短期売買”。

    3. “損しない型”テンプレ(そのまま使える)

    ① 積立ルール

    • 頻度毎週 or 毎月2回(時間分散を細かく)
    • 金額生活余力の1〜3%/月(暴落時も継続できる額)
    • 自動積立+手動スポット:スポットは“割安サイン限定”(後述)

    ② 割安サイン(スポット買いの条件)

    • 円建て価格が直近6か月平均−1σ付近
    • ドル建て金価格が直近高値から10%以上調整
    • USD/JPYが直近高値から2〜3円以上の円高

    上記のうち2条件以上同時で初めてスポットを発動。いつでも買わない。

    ③ リバランスの型

    • ポートフォリオの金比率5〜15%を目安に上下バンド(例:±2%)
    • バンド外れで自動的に売買(感情を排除)

    4. コスト最適化チェックリスト

    • 購入スプレッド:現物(地金/コイン)・純金積立・金連動ETFで比較
    • 保管料/信託報酬:長期ならランニングコストが命
    • 為替コスト:外貨建て商品は為替手数料+実質スプレッドを合算
    • 売却コスト:出口で差が出る。買いと売りの往復で比較

    5. 目的別の器(プロダクト)選び

    • 守りの分散金連動ETF / 積立:流動性とコスト重視
    • 有事の現物性地金・コイン:保管・保険・売却先までセットで検討
    • 短期のトレードCFD/先物:レバは低倍、イベント前は縮小

    6. よくあるQ&A

    Q. 今すぐ一括で買ってもいい?

    A. ルールを壊す一括は非推奨。積立+割安シグナル時のスポット分割が基本。

    Q. どのくらいの比率が正解?

    A. 5〜10%が実務的な中央値。リスク資産が多い人ほど上限寄りに。

    Q. 円高に振れたら?

    A. 円高+金下落は“買付強化ゾーン”。積立額を一時的に1.5倍など機械的に増やす。

    7. まとめ:ルールが“地獄回避ボタン”

    金積立の敗因はスキル不足ではなく、感情でルールを外すこと
    タイミング買い・円安追い・高コスト放置・比率無管理──これらを断ち、時間分散×コスト最適化×バンド・リバランスを回すだけで、勝率は別物になります。今日、積立設定とバンドだけ整えて、あとは淡々と。


    免責事項:本記事は情報提供を目的とした一般的な解説です。特定の商品の勧誘ではありません。投資判断はご自身の責任で行ってください。

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    【衝撃】分散ガチ勢、“新興国多めポート”で爆益してて草ww

    【衝撃】分散ガチ勢、“新興国多めポート”で爆益してて草ww

    「先進国だけで良くね?」──その常識、人口動態・製造回帰・資源サイクルの三連コンボで揺らいでます。インド/東南アジア/メキシコ/中東などの新興ブロックは、需要(若年人口)×供給(サプライチェーン移管)×資源(コモディティ)が同時追い風。円安環境ではドル/現地通貨の二重のドライブも効き、“新興国多め”構成がリスクに見合う超過リターンを狙える局面です。

    1. なぜ“今” 新興国を厚めに?(マクロ3因子)

    ① 人口・都市化:需要の母数が違う

    20〜40代が分厚い国では、消費・住宅・金融アクセスが同時に伸びやすい。信用普及×デジタル化が乗ると、内需の伸びが指数に直結。

    ② サプライチェーン再編:China+1から“Many+1”へ

    米国向けのニアショア(例:メキシコ)、インド・ASEANへの生産移転、湾岸の産業多角化など、設備投資→雇用→所得の循環が数年単位で継続しやすい。

    ③ コモディティ・エネルギー:資源国の収益レバレッジ

    資源価格のサイクル上昇局面では、一次産品輸出国の税収・投資が拡大。為替も資源連動で追い風になりやすい。

    2. バリュエーション&構造の妙

    • 成長率に対する割安感:先進国メガテックに比べ、利益成長の割にPERが抑制されやすい。
    • セクター分散:金融・消費・産業・インフラが主役。1業種依存リスクが低い
    • 為替のダブル効果:円安時はドル/現地通貨の上昇が円ベースのリターンを押し上げる。

    3. “新興国多め”のリスクと向き合う

    もちろん良いことばかりではありません。政策変更・ガバナンス・資本流出・通貨急変の振れは先進国より大きい。だからこそ、ルール化が命です。

    • 一国集中は避け、地域分散(アジア/ラテン/中東・アフリカ)を基本に。
    • 通貨下落に備え、積立×分割買いで時間分散。
    • 四半期ごとにボラ・最大DD(最大ドローダウン)を記録し、許容超過で比率縮小。

    4. 配分モデル(例)と“勝ち筋”

    下は方針づくりのたたき台。銘柄固有の推奨ではなく、比率思考の例です。

    モデルA:標準強気(新興25〜30%)

    • 先進国 60〜65%(米国比率やや高め、欧州/日本を控えめに調整)
    • 新興国 25〜30%(インド・ASEAN・メキシコ・資源国のバスケット)
    • リアルアセット 5〜10%(エネルギー/資源/インフラ系)

    モデルB:攻め(新興35〜40%)

    • 先進国 50〜55%
    • 新興国 35〜40%(内需×製造移管×資源の三本柱を厚めに)
    • 現金クッション 5〜10%(急落買い増し用)

    勝ち筋の共通項

    • 四半期リバランス:上下2〜3%の乖離で自動売買のように戻す
    • 決算・選挙のイベント前後は段階分割(1/3ずつ)
    • 為替想定レンジを置き、円高局面の“積み増し指値”を事前セット

    5. 買い方テンプレ(今日から使える)

    1. 毎月(または隔週)の定額積立を先進国・新興国の両方に設定
    2. 新興国は価格ボラが高いので、押し目用に別口の積立日を分ける(例:月初=通常、月中=押し目)
    3. 上限・下限バンド(例:新興国25〜35%)を定め、外れたら自動で戻す
    4. 年1回、通貨別エクスポージャ(USD/EUR/CNY/INR/MXN等)を棚卸し

    6. よくある失敗と対策

    1. 一国全ツッパ → 地域分散で“国ニュース”の影響を薄める
    2. 上昇後に比率をさらに増やす → リバランスで“売り”も自動化
    3. 通貨急落で狼狽 → 事前に“最大許容DD%”を決め、到達で機械的に縮小

    7. まとめ:分散は“守り”から“攻め”へ

    新興国を単なる“スパイス”ではなく、ポートフォリオの主役級として位置付けると、成長の取りこぼしが減ります。鍵は、比率ルール×時間分散×イベント分割。この3点を自動運転化できれば、ボラを味方に長期で“爆益”の再現性を高められます。


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    わが投資術 市場は誰に微笑むか
    清原 達郎
    Audible Studios
    2024-06-14

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