新NISAの出口戦略、ちゃんと考えてる?
2024年に始まった「新NISA」。積立や投資先ばかりに注目が集まりがちですが、最も重要なのは“出口戦略”です。
せっかく積み立てた資産も、取り崩し方を間違えれば「想定より早く枯渇する」リスクも。
今回は特に悩ましいテーマ、「定額取り崩し」と「定率取り崩し」を徹底比較。
それぞれの特徴と、資産寿命・リスク・使い勝手をグラフで解説します。
定額取り崩しとは?
📌 特徴
- 毎月または毎年、一定額を取り崩して生活資金に充てる
- 例:毎月3万円、年間36万円など
✅ メリット
- 毎月の生活が安定しやすい
- 年金との併用で生活設計がしやすい
⚠ デメリット
- 相場が悪い時でも同額を引き出すため、資産減少が加速しやすい
- 資産が尽きるタイミングが読みにくい(長生きリスク)
定率取り崩しとは?
📌 特徴
- 毎年、資産残高に対して一定の割合を取り崩す
- 例:毎年4%など
✅ メリット
- 資産が減った年は取り崩し額も減るため、資産寿命が延びやすい
- インフレや市場変動にある程度追従できる
⚠ デメリット
- 取り崩し額が年によってバラつく
- 資産が減った年は生活費が足りないリスクも
📊 資産寿命シミュレーション:定額 vs 定率
以下は、元本1,000万円・年利3%の運用を前提に、「定額40万円/年」と「定率4%/年」で30年間取り崩したケースのグラフです。

📈 グラフの見方
- 定額取り崩し:約30年で資産ゼロに近づく
- 定率取り崩し:資産が減るものの、枯渇しづらい
老後の不安を減らすためには、定率をベースにしつつ、最低生活費を確保する工夫が重要です。
年代別おすすめの取り崩し戦略
🧓 60代|まだ余裕がある段階
- 定率取り崩し(3~4%)が最適:資産の成長も狙える
- 生活費の足りない分は年金や副収入と併用で補う
👴 70代|医療・介護の備えが必要に
- 定率ベース+必要時は定額で補填
- 資産の減り方を見ながら柔軟に調整を
🧓 80代以降|長生きリスクと現金化を重視
- 定額取り崩しを優先し、資産が残っているなら一部現金化も
- 相続・贈与も視野に入れる
各年代で「定額」か「定率」かのバランスを取りながら、自分の生活スタイルに合わせるのがベストです。
よくあるQ&Aで理解を深めよう
Q. 定率って、年によって金額が変わって不安じゃない?
たしかにその通りです。ただし、資産が減っているときに取り崩しも抑えられるので、長期的な資産寿命の延命につながります。
Q. 定額はダメなの?
悪いわけではありません。生活費が固定で決まっている人や、資産に余裕のある人は定額でも問題ありません。
Q. どちらが税制上お得?
新NISAでは売却益に課税されないため、どちらの方法でも税制上の差はありません。むしろ資産の残し方が重要です。
まとめ|「安心の取り崩し」には戦略が必要
定額と定率、どちらが正解というものはありません。あなたの年齢・資産額・支出パターンによって適切な方法は変わります。
シンプルにまとめると、以下のような指針になります。
- 60代:定率ベースで資産の成長も意識
- 70代:定率+必要に応じて定額で調整
- 80代以降:定額での安定性を重視
出口戦略は、「増やす」以上に「減らさない工夫」がカギです。
さらに詳しいケース別シナリオや、年金との組み合わせ例などは以下のnote記事で詳しく解説しています。
📘 関連note|出口戦略を“見える化”する
👉 【完全保存版】新NISA出口戦略|定率vs定額の使い分けマニュアル
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