【地獄】インド株で爆益のはずが…“円高ショック”で全部なかったことにww
この記事は投資助言ではありません。具体的な売買判断はご自身のリスク管理のもとでお願いします。
5ちゃん風オープニング
スレ主「インドETF+30%いったのに、気づいたら円建てでほぼトントンなんだが?」
住民A「為替見ずにインド語るな、っておばあちゃんが言ってた」
住民B「株の敵は“暴落”より“円高”という現実」
要点3行まとめ
- 結論海外資産の円建てリターン=
現地通貨ベースの値動き×為替変動で決まる - 落とし穴現地で+でも円高が進むと差し引きマイナス化が普通に起きる
- 対策分散入金・部分ヘッジ・利益確定の階段設計で“為替に殺されない”
実例で理解:円高がどれだけ効くのか
数値はあくまでイメージ。計算式はシンプルで、トータル=(1+現地リターン)×(期末USD/JPY÷期首USD/JPY)−1。
| ケース | 現地株リターン | USD/JPYの変化 | 円建てトータル |
|---|---|---|---|
| ケースA:上昇×急円高 | +30% | 160 → 112(約−30%) | 1.30×0.70−1=−9% |
| ケースB:上昇×中程度円高 | +30% | 160 → 130(約−18.8%) | 1.30×0.8125−1=+5.6% |
| ケースC:上昇×小幅円高 | +20% | 155 → 145(約−6.5%) | 1.20×0.935−1=+12.2% |
| ケースD:横ばい×円高 | +0% | 160 → 128(−20%) | 1.00×0.80−1=−20% |
株が上がっても為替が強烈に逆行すれば“利益蒸発”が普通に起きる。特に「ピーク円安で買って、そこから円高に巻き戻る」局面は破壊力が高い。
なぜインド投資で起きやすいのか
- インドの成長期待が強いほど、ピークで円安になりがちでエントリーが偏る
- ニュースが好調でも「円建て収益」は別物になりがち
- 指数やETFの騰勢に安心して、為替の逆噴射を見落とす
“為替で殺されない”ための設計図
① 入金と買付の分散
- 一括ではなく時間分散で平均コストを均す
- 相場が走ったら買付ペースを緩めるルールを事前に決める
② 部分ヘッジ(やりすぎない)
- 為替ヘッジ付きファンドや通貨ポジションで一部だけ相殺
- 完全ヘッジはコストとトラッキング差に注意。中期トレンドが円高に振れた時の緩衝材として使う
③ 利確の“階段”を設置
- 株価側での段階利確に加え、為替水準でも目安ラインを用意
- 例:USD/JPYが140・135・130で持ち高を10%ずつ軽くするなど
④ 通貨の“源流”を意識
- 米ドル建て・円建て・INR建て、どこでリスクを取っているのかを明確化
- 生活通貨が円なら、最終リターンは円で測るのが基本
クイック診断:あなたのポートフォリオ、ここが危ない
- 買付の大半が“円安ピーク帯”に集中していないか
- 評価は現地通貨リターンだけ見ていないか
- 為替が10%逆行したらPFの損益はどう変わるか試算しているか
- ヘッジ手段や利確基準が事前に文章化されているか
ミニQ&A
Q. ヘッジは常時やるべき?
A. 常時ヘッジはコストが積み重なる。相場環境で機動的に“部分”ヘッジする運用も選択肢。
Q. 長期なら為替はプラマイゼロに近づく?
A. 長期でも通貨トレンドは存在する。リスクは消えない。入金分散×目安ライン×部分ヘッジの三点セットで鈍感力を上げよう。
Q. 今すぐ損切りすべき?
A. まずは想定レンジと資金計画を更新。為替だけで焦って全切りすると、その後の上昇局面をまるごと逃すことがある。
実践テンプレ:今日決める3ステップ
- 現状把握:PFの円建て損益を「株価要因」と「為替要因」に分解
- ルール化:USD/JPYの節目ラインと、各ラインでのアクションをメモ
- 時間分散:次の買付・売却を3〜5回に割って予約
まとめ
インド株の強さは本物でも、円高は容赦なくリターンを薄める。仕組みを理解して、設計で殴る。今日決めたルールが、来月のメンタルを救う。

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