【終わりの始まり】利回り10%超ワンルーム買った結果、修繕積立と空室で実質マイナスだった件w
- 「利回り10%超ワンルーム」営業トークの裏側
- 表面利回りと実質利回りのギャップを数字で見る
- 修繕積立金・管理費・税金・ローン…固定費の破壊力
- 空室・家賃下落・広告費がキャッシュフローをトドメ刺す
- じゃあワンルーム投資は全部ダメ?見極めポイントと代替案
- これから不動産を見る人向け「簡易チェックリスト」
1. 「利回り10%超ワンルーム」営業トークの裏側
まず、営業トークでよく出てくる「利回り10%」はほぼ確実に“表面利回り”です。
- 表面利回り:年間家賃収入 ÷ 物件価格(+購入時諸費用を含まないことも多い)
- 実質利回り:家賃収入 − 諸経費(管理費・修繕積立金・税金など)を引いたうえで、投下資本と比較
ワイ「(お、家賃でローン余裕そうやん!)」
という会話の裏で、管理費・修繕積立金・固定資産税・空室リスクなどは“後出しジャンケン”で説明されることが多いのが現実です。
2. 表面利回りと実質利回りのギャップを数字で見る
ケース:1,000万円・表面利回り10%ワンルーム
- 物件価格:1,000万円
- 表面利回り:10%
- 年間家賃収入:100万円(月約8.3万円)
パッと見、「家賃8.3万円入るならローン払っても余裕では?」と思いがちですが、ここから以下のようなコストが引かれます。
| 項目 | 年間コスト(例) | ポイント |
|---|---|---|
| 管理費 | 12万円(1万円/月) | 共用部管理・管理会社への手数料 |
| 修繕積立金 | 12万円(1万円/月) | 将来の大規模修繕のための積立 |
| 固定資産税等 | 7万円 | 毎年必ず発生する税金 |
| 火災保険 | 1万円 | 年換算 |
| その他雑費 | 2万円 | 振込手数料・書類費など |
合計コストはざっくり年34万円。 家賃100万円 − コスト34万円 = 手残りは66万円です。 この時点で、利回り10%だったはずが、
- 実質利回り ≒ 66万円 ÷ 1,000万円 = 約6.6%
3. 修繕積立金・管理費・税金・ローン…固定費の破壊力
① 修繕積立金の“値上げリスク”
- 築年数が進むと、エレベーター・配管・外壁などの大規模修繕が必要
- そのたびに、修繕積立金の「値上げ」が議題に上がる
- 購入時は1万円/月でも、将来1.5〜2万円/月になるケースも
② 管理費は原則下がらない
人件費・物価が上がれば、管理費もじわっと上がる方向に動きやすく、家賃と逆方向に働きます。 「家賃は下がるのに、管理費・修繕積立は上がる」というダブルパンチで、キャッシュフローはどんどん圧迫されます。
③ ローン返済でキャッシュフローが決まる
例えば35年ローン元利均等で、
- 借入額:900万円(自己資金100万円)
- 金利:1.5%
- 毎月返済額:ざっくり2.8万円前後
年間返済額は約34万円。 先ほどの手残り66万円からローン34万円を差し引くと、
- 年間キャッシュフロー:+32万円(空室ゼロでフル入居だった場合)
ここに「空室」と「家賃下落」と「広告料(AD)」が乗ってきた瞬間、一気に赤字サイドへぶっ飛びます。
4. 空室・家賃下落・広告費がキャッシュフローをトドメ刺す
ケース:1ヶ月空室+家賃5%ダウン+広告費1ヶ月分
- 空室1ヶ月 → 年間家賃収入が約8.3万円減少
- 次の入居者獲得のためにAD(広告料)1ヶ月分を負担 → さらに約8.3万円
- 家賃を5%下げて募集 → 年間で約5万円減少
| 項目 | 変化額 |
|---|---|
| 空室1ヶ月による減収 | ▲8.3万円 |
| AD1ヶ月分 | ▲8.3万円 |
| 家賃5%ダウン | ▲5万円 |
| 合計インパクト | ▲21.6万円 |
フル入居時のキャッシュフロー+32万円から21.6万円を引くと、
- 実質+10万円ちょっとしか残りません。
ここに、さらに修繕積立金の値上げ・突発的な設備故障(給湯器・エアコン交換など)が乗ってくると、年によっては普通にマイナス転落します。
5. じゃあワンルーム投資は全部ダメ?見極めポイントと代替案
ワンルームを見るときのポイント
- 実質利回りベースでシミュレーションしているか(表面利回りだけ見ていないか)
- 修繕積立金の水準が適正か(極端に安いマンションは将来の一時金リスク大)
- 直近の大規模修繕の履歴・予定を確認しているか
- エリアの人口動態・賃貸需要・競合物件の賃料水準をチェックしているか
- 「サブリース(家賃保証)」の条件変更リスクを理解しているか
代替案:最初は「小さめ+分散」から入るのもアリ
- いきなりフルローンで1棟・複数戸に突撃せず、まずは少額から仕組みを学ぶ
- 本業収入とのバランスを見ながら、リスクを取りすぎない範囲で拡大する
- 不動産に偏りすぎず、投資信託・株式など他の資産クラスと分散する
6. これから不動産を見る人向け「簡易チェックリスト」
購入前に最低限チェックしたいこと
- ☑ 「表面利回り」と「実質利回り」を自分で計算したか
- ☑ 管理費・修繕積立金・固定資産税・保険・ADなどをすべてリストアップしたか
- ☑ 空室1〜2ヶ月・家賃下落を織り込んだシナリオでも黒字が出るか
- ☑ 修繕計画・管理組合の財務状況を確認したか
- ☑ 営業トークではなく、自分の数字で「買ってもいい」と判断できたか
「利回り10%超」の文字に惹かれて買うのは、ほぼ“終わりの始まり”。 不動産は一度買うと簡単に逃げられないので、キャッシュフローとリスクを数字で押さえた上で、ようやくスタートラインに立てます。 これから検討する人は、ぜひ「利回りの裏側」にあるコストと空室リスクまで見たうえで判断していきましょう。
※実際の投資判断は、ご自身の資産状況・リスク許容度・ライフプランを踏まえ、自己責任で行ってください。
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