【地獄】ベトナム株10年積立、“リターン0%”で草ww→理由が衝撃すぎる
「新興国は伸びる」は本当?——10年積立の結果がゼロ〜微損に見えるとき、裏で何が起きているのかを5要因分解で可視化します。
1. 前提とモデル条件
- 期間:10年(120ヶ月)。
- 積立:毎月1万円をベトナム株指数連動ETF/投信を購入(円建て想定)。
- 評価:期末の円換算時価−拠出総額=損益。配当は再投資、信託報酬は年率0.7%程度を控除するモデル。
- 比較枠:インド株/世界株/S&P500は参照のみ(本文では数値を一般化)。
2. 結果サマリー:ゼロに見える3つの罠
- 罠① 為替:VND/JPYが横ばい〜円高方向に振れると、現地株のパフォーマンスを円ベースで食い潰す。
- 罠② バリュエーション:成長は続いてもPER/PSRの圧縮で株価が伸びにくい。
- 罠③ 指数構成:金融・不動産・素材に偏ると、金利上昇や信用タイト化に弱い。
3. 5要因分解:何がどれだけ効いたか
① 価格上昇(ローカル)
企業利益は伸びていても、指数に占める低ROEセクターが重いと価格寄与は限定的。
② 配当再投資
配当利回りは2〜3%台が中心。手数料・課税・為替で効果が薄まりがち。
③ バリュエーション変化
初期の期待が高すぎた局面から正常化が起こると、利益成長があっても株価は伸びにくい。
④ 為替(VND/JPY)
円建てで投資する限り、円高は逆風。円安は追い風だがタイミング次第。
⑤ コスト(信託報酬・売買・スプレッド)
新興国系は実質コストが高め。長期では年0.5〜1%差が効く。
4. なぜ起こる?構造的な理由
- 金融主導の相場:銀行・不動産の比率が高いと、金利上昇や政策変更の影響が大きい。
- 上場企業の質と層:指数上位に国有・旧来型が多いと、利益の伸びが市場平均の天井に。
- 自由化・規制・外資比率:資本市場の制度面が評価倍率に反映されやすい。
- マクロのボラ:インフレ・通貨管理・貿易循環でドル高局面の逆風が長引くことも。
5. 回避策:ゼロを回避する実務
- 指数の“質”を選ぶ:ベトナムでもクオリティ/大型/低コスト系に寄せる、または個別/アクティブで補完。
- 通貨ヘッジの使い分け:円高局面は部分ヘッジでドローダウンを緩和(コストと天秤)。
- コア&サテライト:コアは世界株やS&P500、サテライトでベトナム10〜20%に限定。
- バリュエーション・ルール:PER・配当利回り・クレジットスプレッド等の閾値で買付ON/OFFを自動化。
- 再投資の最適化:配当のタイムラグと手数料の少ない商品を選ぶ。
6. FAQ
Q1. 10年でゼロなら、もう投資価値はない?
いいえ。指数の質と通貨を見直せば期待値は改善。国自体の成長と株主リターンは別物です。
Q2. 積立を続ければいつか報われる?
トレンドとバリュエーション次第。右肩下がり+高コストでは救われにくいので、買付停止/再開ルールを。
Q3. どの比率が妥当?
分散前提ならポート全体の10〜20%以内に留め、残りは広く分散されたインデックスでコア化が無難。
7. まとめ:ゼロの正体は“期待×通貨×コスト”
- ゼロに見えるのはPER圧縮+為替+コストの三重苦が主因。
- 指数の質・ヘッジ・コア&サテライトで期待値を設計すれば改善余地。
- “国の成長=株のリターン”ではない。株主利益の取り分を見よ。

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