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新NISAで分散投資したのに、まさかの全銘柄マイナス――。

国内株式、S&P500、オルカン、先進国株式、NASDAQ100など、複数の投資信託を保有する投資家の運用画面がXで話題になっています。

投資先を9本に分散したものの、評価損益は合計マイナス11万円超。「何が新NISAだよ」「政府に騙された」「天井を掴んだ」と嘆く投稿には、共感やツッコミが殺到しました。

分散しても同時に下落するのはなぜなのか。新NISA民の反応とともに、今回の運用状況を見ていきます。

市場解説:分散したのに、なぜ全部マイナスなのか

公開された運用画面では、評価額が約250万円、評価損益はマイナス11万7,821円。損失率はおよそ4.5%となっています。

国内株式、S&P500、オルカン、先進国株式、NASDAQ100など複数の商品を保有していますが、投資信託の本数を増やしただけでは十分な分散になるとは限りません。

特にS&P500、オルカン、先進国株式、NASDAQ100は、米国の大型ハイテク株を重複して保有しています。商品名は違っていても中身が似ているため、米国株が下落すれば一斉にマイナスになりやすい構成です。

さらに、海外資産を円換算する投資信託は円高の影響も受けます。株価の下落と円高が重なれば、複数の投資信託が同時に値下がりすることも珍しくありません。

投資家の反応

「オルカンとS&P500でマイナスの人を初めて見た」
「なぜこれほど多くの商品を高値で買っているのか気になる」
「日々の値動きで一喜一憂するなら長期投資は厳しい」
「NISAが悪いのではなく、円高で海外資産が目減りしたのでは」
「含み損の大きい信用建玉を先に見直すべき」

管理人コメント

これは「新NISAに騙された」というより、購入時期と投資商品の重複が重なった結果に見えます。そもそも新NISAは利益を保証する制度ではなく、投資で得た利益を非課税にするための制度です。

気になるのは、オルカン、S&P500、先進国株式、NASDAQ100などを同時に保有している点です。一見すると分散しているように見えますが、実際には米国株への投資がかなり重複しています。

ただし、約250万円の運用でマイナス11万円程度なら、長期投資では十分に起こり得る範囲です。ここで慌てて全部売却すると、下落局面だけを経験して終わる可能性があります。

一方、信用取引による含み損が大きい場合は別問題です。現物の積立投資とレバレッジをかけた信用取引は、リスクを分けて考える必要があります。

結論:投資信託の本数より「中身」が重要

複数の投資信託を買っても、投資先が重複していれば、相場下落時にはまとめてマイナスになります。本当の分散を考えるなら、商品数ではなく、投資対象・地域・資産の中身を確認することが重要です。

新NISAだから損をしないわけではありません。しかし、短期的な含み損だけで制度そのものを失敗と判断するのも早計です。

長期投資では一時的な下落を想定し、生活資金を確保したうえで、無理のない金額を積み立て続けられる設計にすることが大切です。