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【全面改訂 第3版】ほったらかし投資術 (朝日新書)
水瀬 ケンイチ
朝日新聞出版
2022-03-11

【検証】FIRE達成額は?年齢別“資産目安表”を見た瞬間、現実が重すぎて草
検証シリーズ

【検証】FIRE達成額は?年齢別“資産目安表”を見た瞬間、現実が重すぎて草

FIREの基本はシンプル:「年間支出 ÷ 取り崩し率(SWR)」
ただし有名な4%ルールは“約30年”を想定した目安なので、早期リタイアほど保守的(3〜3.5%)に寄せる考え方がよく使われます。 [oai_citation:1‡Investopedia](https://www.investopedia.com/terms/f/four-percent-rule.asp?utm_source=chatgpt.com)

計算の核年間支出 ÷ SWR
SWR=Safe Withdrawal Rate
ざっくり目安支出×25
SWR 4% の場合(25倍)
早期ほど保守的3〜3.5%
期間が長いほど下げる発想

1) まず前提:FIRE達成額は「年齢」より「支出」で決まる

結論:同じ年齢でも、生活費が月15万の人と月35万の人では必要資産が別ゲー。
年齢別の表は「想定リタイア期間の長さ」から、取り崩し率(SWR)を変えるために使います。

取り崩し率(SWR)って何?

「資産から毎年いくら取り崩して生活するか」の割合です。
例:資産6,000万円でSWR4%なら、初年度の取り崩しは約240万円(=6,000万×0.04)。
4%ルールは“30年程度の退職期間で資産が尽きにくい”という文脈で語られます。 [oai_citation:2‡Investopedia](https://www.investopedia.com/terms/f/four-percent-rule.asp?utm_source=chatgpt.com)

注意:FIREは退職期間が40〜60年になることもあるため、
4%固定で突っ込むより、3〜3.5%(もしくは段階式)で安全側に置く人が多いです。

2) 年齢別:おすすめSWR(目安)

※これは「一般的に語られやすい保守度」の目安。個人の年金・副収入・家族構成・住宅費・リスク許容度で上下します。

年代 想定リタイア期間(ざっくり) SWR目安 コメント
20代〜30代 50年以上 3.0% 長期戦。下落相場+インフレの“合わせ技”に耐える設計が優先。
40代 40年前後 3.25〜3.5% 準FIRE(副業・配当・年金前のつなぎ)で現実ラインに寄せやすい。
50代 30年前後 3.5〜4.0% 一般に語られる4%ルールの想定に近づく。 [oai_citation:3‡Investopedia](https://www.investopedia.com/terms/f/four-percent-rule.asp?utm_source=chatgpt.com)

3) 年齢別“資産目安表”:月の生活費→必要資産(万円)

計算式:必要資産 = 年間支出 ÷ SWR
例:月20万(年240万)でSWR3%なら、240万÷0.03=8,000万円
月の生活費 年間支出 20〜30代向け(SWR3.0%) 40代向け(SWR3.5%) 50代向け(SWR4.0%)
15万円 180万円 6,000万円 5,143万円 4,500万円
20万円 240万円 8,000万円 6,857万円 6,000万円
25万円 300万円 1億円 8,571万円 7,500万円
30万円 360万円 1.2億円 1.03億円 9,000万円
現実が重いポイント:
「月+5万円」の生活費アップは、SWR3%だと必要資産が約2,000万円増えます。
→ FIRE達成の最短ルートは、投資以前に固定費の最適化が刺さりやすい。

4) じゃあ何に投資する?(具体的銘柄の例)

FIRE民の王道は「低コストの広分散インデックス」をコアにして、売買回数を減らす設計。
代表例(あくまで例):

コア(株式インデックス)候補
  • 全世界:eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)
  • 米国:eMAXIS Slim 米国株式(S&P500) / SBI・V・S&P500
  • 米国広め:SBI・V・全米株式 / 楽天・全米株式(VTI)
  • ETF派:VT(全世界) / VTI(米国全体) / VOO(S&P500)
よくある“準FIRE”設計イメージ(例)
  • 生活防衛資金:現金(生活費6〜24ヶ月分)
  • 運用コア:オルカン or S&P500 を中心に積立
  • ブレを抑える:必要なら債券・現金比率を上げる(取り崩し期は特に)
※資産配分は年齢より「いつ取り崩しを始めるか」で決めると事故りにくい。
やりがちな罠:FIRE直前・直後に、流行りでコアを入れ替える(売買税・機会損失・メンタル損の3点盛り)。

5) “表どおり”にいかない3要素(ここで詰む)

  • 税金・社会保険:取り崩し額=手取りではない(課税口座・配当課税など)。
  • インフレ:支出が年2%上がるだけで、長期は効いてくる。
  • 暴落耐性:取り崩し期の下落(Sequence of Returns Risk)が最凶。
結論:まずは「月の生活費(年間支出)」を固めて、年齢に合わせてSWRを置く。
それだけで、必要資産が“秒で”見える。4%ルールは便利だが、FIREは長期なので過信しない。 [oai_citation:4‡Investopedia](https://www.investopedia.com/terms/f/four-percent-rule.asp?utm_source=chatgpt.com)

免責:本記事は一般的な制度・計算方法の解説であり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。投資判断はご自身の状況に合わせて行ってください。

【全面改訂 第3版】ほったらかし投資術 (朝日新書)
水瀬 ケンイチ
朝日新聞出版
2022-03-11