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インデックス投資は勝者のゲーム ──株式市場から利益を得る常識的方法
ジョン・C・ボーグル
パンローリング株式会社
2018-05-13

【地獄】暴落で“狼狽売り”した人、全員“高コスト投信”だった件ww

【地獄】暴落で“狼狽売り”した人、全員“高コスト投信”だった件ww

結論:暴落で“握力”が折れる最大要因は、メンタルではなく「商品設計(=コスト)」の問題。コストが高いほど①基準価額の戻りが遅い②分配や営業トークでタイミングを誤りやすい③比較で劣等感を誘発し、人間は売らざるを得なくなる。一方、低コスト投信は“構造的に”握力が続くため、同じ暴落でも結果が分かれます。

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“商品選び”で握力は作れる

高コストの呪いから抜けるには、設計の原理を学ぶのが近道。米国株の王道を、仕組みから逆算で理解できる実践メソッド。

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目次
  1. なぜ“高コスト”は暴落時に弱いのか(3つのメカニズム)
  2. 低コストが“握力最強”になる理由
  3. 数値イメージ:手数料差が回復速度に与える影響
  4. 狼狽売りを防ぐ実践プレイブック(5手)
  5. よくある誤解Q&A
  6. まとめ:構造で勝つ

1. なぜ“高コスト”は暴落時に弱いのか

① ドローダウンからの回復が遅い

信託報酬や隠れコスト(売買コスト・トラッキングエラー)が高いと、同じ指数を追っても回復カーブが鈍る。人は比較で意思決定するため、他の低コスト投信が先に戻る→「自分のだけ戻らない」→焦り→売却、の連鎖が発生。

分配金や営業トークがトリガーになる

高コスト商品ほど分配訴求が強く、暴落局面でタコ足分配疑念勧誘情報のノイズが増加。結果、“分配が下がる前に売る”という誤作動が起きやすい。

比較でメンタルが削られる

コスト差は日々の差分としては小さく見えるが、評価損の最中に毎日コストが引かれる感覚は重い。「損して手数料まで取られる」という心理が、耐える意味を喪失させる。

2. 低コストが“握力最強”になる理由

回復速度が速い=比較で負けにくい
情報ノイズが少ない=迷いが減る
長期期待値が高い=待つ根拠が増える
税・リバランス設計と相性が良い

低コスト=“待つことの合理性”が崩れにくい設計。だからこそ、同じ下落でも「売らないで済む」確率が上がります。

3. 数値イメージ:手数料差が回復速度に与える影響

前提(イメージ):
・市場平均の長期想定リターン:年5%(税前)
・高コスト投信:信託報酬 1.0%/低コスト投信:0.1%
・暴落で▲30%下落後、同じ市場回復を想定

このとき、年率リターンの“手取り差”は約0.9%pt/年。複利で効くため、回復ステージで差が拡大
例:300万円の評価損が戻る過程で、同期間に手数料として失う額が大きいほど、元本回復ライン到達が遅延

数字はあくまで概算ですが、「戻りの途中で差が広がる」ことが、心理的ダメージになりやすい点が本質です。

4. 狼狽売りを防ぐ実践プレイブック(5手)

  1. 商品選定を“コスト基準”に固定:同カテゴリならまず最安帯(例:信託報酬0.1%前後)を第一候補に。
  2. 自分ルールの明文化「基準価額が直近高値から▲20%の間は売らない」など、意思決定の先送りを禁止。
  3. 現金クッションを常備:生活費6〜12か月分を現金で。売らなくてよい状況を作るのが握力の源泉。
  4. リバランスは“日付で”やる:価格ではなく四半期や半年の“カレンダー基準”で実施。暴落時の売買はミスの温床。
  5. 比較アプリ断捨離:他人の損益・高コスト商品の販促はノイズ。見ない環境設計も投資戦略の一部。
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5. よくある誤解Q&A

Q. 暴落時は“守りの高コストアクティブ”が有利では?

A. アクティブが有利な局面はありますが、事前に識別するのが難しい上、平均すればコスト負けが現れやすいのが統計的事実。“守りたいときほど低コスト”が長期では合理的です。

Q. 低コストでも下がるなら同じでは?

A. 下がるのは同じ。ただし回復速度・情報ノイズの少なさ・比較優位により、“待てる理由”が残る点が決定的に違います。

Q. 分配金が心の支えになるから高コストでもOK?

A. 暴落時の分配は減額やタコ足疑念で逆に不安要因になりがち。分配で安心する設計より、総リターンの最大化を軸にした方が握力は続きます。

6. まとめ:構造で勝つ

狼狽売り=メンタルの弱さではない。商品コストと情報ノイズという“外部設計”が原因。

だからこそ、低コスト投信を選ぶ=握力を設計すること。現金クッション・カレンダー・可視化の断捨離で、売らない仕組みを整える。

次の暴落が来る前に、構造で負けないポートフォリオへ。

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※本記事は一般的な情報提供です。特定銘柄・商品の推奨ではありません。税制・コスト・市場環境は将来変更される可能性があります。投資判断は自己責任でお願いします。

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ジョン・C・ボーグル
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2018-05-13